2005-04-24
Yahoo! Desktop Search(YDS)とYST - 妄想編
まず、日本でYahoo!を取り上げる場合、色々な問題点がある。
大抵のYahoo!対策を謳う業者は、カテゴリ登録やオーバーチュア掲載を主にしているところが多い。
ページ検索は、Yahoo! Inc.つまり米Yahoo!のアルゴリズム検索、YST(Yahoo! Search Technology)を採用しているが、これも日本独自仕様が少し加味されているようだし、YSTアルゴリズムの検証もGoogleほど盛んではない。
そもそも、一般ユーザーが検索した場合、YSTは相当後から表示される。
こうして、日米Yahoo!の違いや、Yahoo! JAPANの検索表示の仕様、有力なデータ不足などによって、YSTは日陰者に成り果てている。
そして、もっとも致命的なものは、「YST対策はGoogle対策とあまり違いはない」というSEOの業者や中上級者の声である。
検索されるための4つの条件
SEO塾が提唱する検索エンジン対策の4つの条件は、下記のとおりである。
- ロボット巡回
- インデックス追加
- アルゴリズム適合
- フィルタ回避
巷に言われる検索エンジンのアルゴリズムとは、(3)のみをクローズアップしていることが多い。あるいは上記の(1)から(4)までを漠然と一絡げにしている。
(1)は、ロボットがやって来なければ、未来永劫ページは検索対象にはならない。
(2)は、ロボットが巡回してきても、検索エンジンのデータベースに登録されないページは、同じように検索対象にはならない。
(3)は、ロボットが巡回し、インデックスに追加されても、順位付けアルゴリズムに嫌われたページは、検索対象にはなっても、はるか後ろの方に表示され、ユーザーの目に留まることもない。
(4)は、特にGoogleのケースだが、(1)(2)(3)をクリアしても、過剰SEOとしてペナルティを科せられ順位下落させられる場合がある。
なお、(4)のフィルタと検索エンジンスパムとは厳密に区別していただきたい。
実際に、隠しテキストや隠しリンクなどを騒いでいては、フィルタの真の理解からは遠ざかってしまう。フィルタが対象としているのは、スパムではなくSEOなのである。
この4条件に基づいて、今回はデスクトップ検索について妄想を逞しくしてみたい。
デスクトップ検索のアルゴリズム
例えば、デスクトップ検索によって検索エンジンのアルゴリズムを検証できると思うならば、それは大きな間違いである。
なぜなら、実際のWebページ検索において、リンク要素が大きく影響しているのに、デスクトップのファイルは基本的に他からのリンクを持たないし、それをスコアリングすることは実装不可能だからである。
よって、表示の順位は、ファイルの名称や中身などの、キーワードの記述のみが評価されるはずである。
ということは、デスクトップ検索では、巷に言われるページ外要因(リンク構造情報)はスッパリ切り落とされ、もっぱらページ内要因のみで稼動すると想像されるのである。
Yahoo! Desktop Search(YDS)の問題
Yahoo! Desktop Search Beta - ヤフーのデスクトップ検索で最初からYahoo!のデスクトップ検索が使い物にならないと結論付け、さらにデスクトップ検索(Desktop Search)の検証にて、GoogleやMSNのデスクトップ検索とも比較して、さらにダメっぷりを証明している。
さてさて、GoogleとMSNのデスクトップ検索は、ほぼ同じような仕様になっている。
デスクトップ内のファイルにアクセスしてインデックスし、クエリによってファイルのタイトルとスニペットを表示、ツールはInternet Explorerなどのブラウザが基本で、Web検索とデスクトップ検索の移動が可能である。
Yahoo!のデスクトップ検索は、GoogleやMSNとは大きく違い、それどころかエンジンは他社製である。X1 Technologiesから借用したに過ぎない。
YSTではデスクトップ検索ができない?
このエントリーの結論は、YSTでは「デスクトップ検索ができない」、そういう妄想に行き着いている。
デスクトップ検索や、あるいはWebページ検索の優劣を問題にしているのではない。
YSTのエンジンは、GoogleやMSNとは全く違うのではないかという提起である。
つまり、YSTはページ外要因を完全に切り離すことはできないのでは、ということである。
YSTの4条件
YSTは、Yahoo!が買収したInktomiをベースに、Overtureが買収したAlltheWebやaltavistaを加えた検索エンジンとのことであるが、Googleとは違ってページ外要因のバックリンクやアンカーテキストマッチの評価がやや低く、逆にページ内要因のキーワード記述の方が重く扱われていると評判である。
しかし、それは検索エンジン4条件の(3)アルゴリズム適合だけのことに過ぎない。
リンクがなければ(1)のロボットの巡回ができない、さらにリンク情報をストックしなければ(2)のインデックスの追加ができない、YSTのエンジンはそうなっているのではないかという妄想である。
よって、検索4条件に従えば、(1)は絶対的であり、(2)も(3)以前の重大事である。ここでYSTはリンクオンリーになっているので、デスクトップ検索が開発できない。
またデスクトップ検索やわが妄想はともかく、YSTこそGoogleやMSNとは比べ物にならないほど、リンク構造が決定的なのではなかろうか?
なお、Yahoo! JAPANのニュース、画像、動画、音声なども、日Yahoo!が独自に実装したものと思われ、これも示唆的である。
最新デスクトップ検索の図解付き詳細解説
Googleは、英語正式版を2005-03-08に日本語ベータ版を2005-03-15に公開。Microsoftは、英語正式版を2005-05-15に公開。Yahoo! Inc.も、英語ベータ版を2005-01-11に公開。
図解入りのGoogle・Microsoft・Yahoo!のデスクトップ検索の解説は、デスクトップ検索(Desktop Search)の検証へ。
2005-04-24 03:58 PM | コメント (0) | トラックバック (1) [ 管理人編集 ]
