2005-05-31
Googleのプロファイリング - Floridaのハンニバル・レクター
非常に奇矯なことだろうが、検索エンジンの対策においては、検索結果でどうのこうのと評論するのではなく、アルゴリズムの仕様などの意志決定者をプロファイリングすることも一興である。
Update Florida、犯行の状況証拠
Googleが引き起こした犯罪史上、Sandbox Effectと並んで人々を震え上がらせ、商用サイトの大量殺戮という惨劇を生み出した、Florida殺人事件である。
- 参照:検索エンジン考古学
Florida殺人事件を起こしたとき、犯人であるGoogleは、Applied SemanticsやKaltixなどを買収して、新しい凶器を入手しており、Hilltopアルゴリズムと手を組んだとの疑惑も生じている。
それまでのGoogleの犯行は、いつも大量にリンクを集めるという特徴があり、それを追跡することによって、何回も逮捕にいたった経緯がある。
ところが2003年11月以降、Googleが起こした数々の凶悪な事件では、今までどおりのリンク蓄積ではなく、威力のある凶器を使った別人の犯行のように思えたのだ。
Googleの新しい犯行をプロファイリング
Applied SemanticsやKaltixから入手した新しい凶器は、Webページに書かれている意味を理解することが可能らしい。さらに、キーワードが、どういう文脈で使われているかを解釈できる能力を備えているとも。
またHilltopによって、得意のリンク蓄積も、どこから、どのようにリンクされているのか、見分ける高度な力を身に付けたとも考えられている。
- タイトルにキーワードを入れる
- 見出しタグにキーワードを入れる
- 強調タグにキーワードを入れる
- alt属性にキーワードを埋め込む
- あちこちから、たくさんのリンクを受ける
そんなことで上位表示された成功体験しかない、今までの未熟な捜査官では、Googleは逮捕できなくなったのである。
帰納的SEOと演繹的SEO
Googleの捕捉には、SEOというプロファイリングが不可欠だが、過去の成功事例だけを判断材料にする、帰納的SEOは通用しなくなっている。
検索結果から抹消した被害者の共通性を炙り出すことはもちろんのこと、Googleはどういう検索エンジンになりたいのか、思想信条や過去のトラウマを理解し、犯罪の動機と犯行パターンなどを特定して、これから起こすより高度化した順位変動の手口を予知していく演繹的SEOが必要なのである。
商用サイトの運命は『グーグル』が左右する?
Googleは確かに人気があるかもしれないが、そのぶん不満を抱く人も多い。商売を営む業者は、自分たちのサイトのランクが低いと、Googleのシステムのせいにする。
Googleがインターネットに出現した5年余り前、検索における革命だとして、ハイテクに詳しい人たちから熱烈な支持を受けた。Googleが採用した人気に基づくランキング・システムは、キーワードにのみ注目する当時の検索エンジンよりも適切な結果が得られたからだ。
しかしGoogleの人気が高まるにつれ、そのシステムを欺こうとする者も現れはじめた。検索エンジン最適化(SEO)をめぐって、検索順位を高めるコツの共有を謳う小さな業種が生まれた。
初期に登場した手法の1つには、数百のドメイン名を購入し、リンクを張り合って人気があるように見せかけるというものがあった。Googleが抜け穴を塞ぐたびに、ウェブマスターたちは別の抜け穴を見つけた。
グーグルの設立者の1人、ラリー・ペイジ氏によると、ランク方法が変わったときに不満が出るのはよくあることだが、調整することによって検索能力は向上するのだという。
「われわれはこのような企業のためではなく、ユーザーの利益のために行動している」とペイジ氏は述べる。
FBIの帰納的プロファイリングと演繹的プロファイリング
ちなみに、FBIで有名な、特に猟奇的犯罪の捜査で活躍しているプロファイリングの手法にも、帰納的プロファイルと演繹的プロファイルがある。
帰納的プロファイルの限界は、過去の事例を統計化し、未知の事件もこの狭隘なサンプルで理論めいた判断をするところだという。
演繹的プロファイルは、まず目の前の証拠を見詰め、犯行のパターンや動機を探り、そして変化し高度化する犯行手口を見抜いていくやり方らしい。
ついでだが、「羊たちの沈黙」のクラリス・スターリングがやっているのは、帰納的プロファイルだそうだ。
2005-05-31 11:35 AM | コメント (0) | トラックバック (0) [ 管理人編集 ]


