2005-09-26
OS vs. Web - Microsoftの衰退と焦燥
非常に興味深い記事を見掛けた。
Netscape CommunicationsのIPOによってドットコム・ブームが発生する3カ月前の1995年5月、Microsoftの幹部らは当時生まれたばかりのワールドワイドウェブが、いつの日かWindows陣営の大きな脅威になることを早くも懸念していた。
エキセントリックな書き出しではじめられるこの文章は、Microsoftが直面している運命について、多くの示唆を与えている。
Web派対OS派
10年前、Microsoft社内の議論では、インターネットやWebなどを射程に入れた戦略を構築するべきだとする改革派と、WindowsというOS一本で行くべきだとする守旧派の戦いで、ご存じのように守旧派が勝利する。
ただし、得意分野の技術開発と営業展開をすべきという守旧派の結論だけあって、Microsoftには巨額の利益をもたらしたことは言うまでもない。
そして今、10年前の議論の時には存在さえしなかったライバルと競合しているという事実からも、守旧派の選択は誤った意思決定とみなすこともできないと。
最大の敵 Google
改革派が予想したMicrosoftの脅威は、Googleというかたちで出現した。
「Google--The Winner Takes All(And Not Just Search)」という、Microsoftの社内文書があるらしい。
Googleは、検索だけではなく、あらゆるものの勝者となる、という意味のようだ。
かつてMicrosoftがIT関連の技術者の関心を独占したように、今はGoogleが技術者を魅了している。
かつてMicrosoftがライバル企業からヘッドハンティングしてきたように、今はGoogleがMicrosoftの人材を引き抜いている。
Ballmerは、 GoogleのCEO、Eric Schmidtを激しく非難し「あいつを業界から葬ってやる。その程度のことは前にもやったことがある。何度でもやってやる。Googleを抹殺してやる」「グーグルをつぶす」--S・バルマー、幹部の転職に激怒 - CNET Japan
追う者と追われる者
Microsoftは、追う者として攻撃を掛けることはずば抜けているが、追われる者として守勢に回ると、何をするべきか判断停止に陥っていると。
もちろん、Microsoftがすぐにも崩壊するというわけではない。IT分野の大手企業が一晩で消えてなくなるというわけでもない。
しかし、MicrosoftがIT分野で10年以上にわたって行使してきた強力な支配力が、ついに弱まり始めているといっても間違いないだろう。
Googleはこれまでに他に(Netscapeさえもだ)なかったようなやり方で一般大衆の想像力を捉えている。
いま出回っているメモからは、Microsoft幹部らがGoogleの影響をよく認識していることが伺える。このメモには「Googleはインターネット上でMicrosoftの立場を脅かしており、同社を既存の配信チャネルから閉め出して、Windowsの価値を減少させる可能性がある」と書かれているという。このメモによると、Microsoftは膨大な費用をかけてGoogleに追いつこうとしているという。
2005-09-26 03:33 PM | コメント (0) | トラックバック (0) [ 管理人編集 ]
