2005-01-26
Microsoft包囲網
あらゆるジャンルに進出しているMicrosoftは、その宿命としてそのすべての領域で戦闘が激化し、混迷を深めている。
Microsoftの10の課題
@IT:Insider's Eye --2005年、Microsoftが直面する10大課題から
- ロードマップ
- 期日を守った製品投入をしなければ、ビジネスユーザーの信頼を裏切り、業績は悪化する。
- 期日を守った製品投入をしなければ、ビジネスユーザーの信頼を裏切り、業績は悪化する。
- 買収
- 最近の企業買収は、Microsoftの業績に貢献していない。
- 最近の企業買収は、Microsoftの業績に貢献していない。
- セキュリティ
- 未だに解決できない問題。
- 未だに解決できない問題。
- ミュージック
- AppleのiPodとiTunes Music Storeの脅威。
- AppleのiPodとiTunes Music Storeの脅威。
- バージョンアップ
- 古いものを棄て新しいものに切り替えることの費用対効果をうまく説明できず、とくに企業ユーザーは更新を怠っている。
- 古いものを棄て新しいものに切り替えることの費用対効果をうまく説明できず、とくに企業ユーザーは更新を怠っている。
- オープンソース
- WindowsにはLinux、Internet ExplorerにはFirefox、MS-OfficeにはOpenOffice.org。
- WindowsにはLinux、Internet ExplorerにはFirefox、MS-OfficeにはOpenOffice.org。
- Longhorn
- 開発者は.NET Frameworkにそっぽを向いている。
- 開発者は.NET Frameworkにそっぽを向いている。
- Xbox 2
- SONY(PS2)どころか、任天堂にも勝てず、いつまで経っても赤字のまま。
- SONY(PS2)どころか、任天堂にも勝てず、いつまで経っても赤字のまま。
- 64bit OS
- まもなく市場投入される予定のMacOS X 10.4 Tigerは64bit対応。パワーユーザーはスイッチするかも?
- まもなく市場投入される予定のMacOS X 10.4 Tigerは64bit対応。パワーユーザーはスイッチするかも?
- 企業責任
- 各国での司法機関との闘争、訴訟処理、非紳士的な競合への対応、などなど。品性を高める。
Bill Gatesが得たものと与えたもの
もちろん富や名声や時には罵倒など、Gatesが得たものは大きい。では彼が、今まで与えてきたものはどうなっているのだろうか?ということである。
ビル・ゲイツ、ソフトウェア開発者としての力量はいかに - CNET Japanから
- Internet Explorer
- Netscapeには勝利したが、Firefoxの侵攻に対して放置状態。
- Netscapeには勝利したが、Firefoxの侵攻に対して放置状態。
- .Net My Services
- Microsoftさえ理解できないプロジェクト。
- Microsoftさえ理解できないプロジェクト。
- Longhorn
- いつ出荷されるか分からないし、鳴り物入りの「WinFSファイルシステム」も実装できない。
- いつ出荷されるか分からないし、鳴り物入りの「WinFSファイルシステム」も実装できない。
- セキュリティ
- メジャーゆえに狙われるだけではすまない問題になっている。
- メジャーゆえに狙われるだけではすまない問題になっている。
- 検索
- Googleはシェアも世界一だが、デスクトップ検索でも先行して技術的にも優位性を誇示している。
まとめ
低迷する株価
2000年1月にBalmerがCEOになって以来、マイクロソフトの株価は低落に次ぐ低落の歴史となっている。
MSFT: Basic Chart for MICROSOFT CP - Yahoo! Finance
つまり逆にGatesが、チーフソフトウェアアーキテクトとなってから送り出されてきた製品への価値評価でもあるだろう。
時価総額が、およそ2分の1になっている!
追う立場として
まず、セキュリティでは負け続けであり、これからも終わりのない戦いが予想される。
ゲーム機では、SONYに追い付き追い越すことはないかもしれない。
そのSONYもダウンロードミュージックに進出して、このカテゴリーでは競争が激化する。
検索も、Googleの世界一のポジションを奪うことは、苦難の道だろう。
追われる立場として
ブラウザ
ブラウザでも、人気のFirefoxの開発責任者であるBen Goodgerを、Googleは迎えている。ここから、独自ブラウザ開発か?という物騒な噂も再燃してきた。Gbrowserの話は前から繰り返されている。
実は、アメリカの識者の間では、Googleの独自ブラウザはないだろうと言われている。
独自ブラウザというのは、MicrosoftやYahoo!などのユーザー囲い込み型戦略であり、自由で開放的なGoogleの社風に合わないのかもしれない。
それよりも、現在のFirefoxでは、デフォルトのホームがMozilla Firefox スタートページになっており、Googleのデスクトップ検索を常駐させておくと、FirefoxのGoogle検索で、デスクトップ検索のサマリが出る。
MacOS版のデスクトップ検索が投入された場合は、マック版Firefoxでも同じことになるだろう。
これは、Microsoftにはできないことだ。もちろんYahoo!にも。
こうして、Microsoftは検索の領域から侵食されていく…
OSとOffice
セキュリティ対策のコスト(手間と費用)がかさんでくると、ユーザーにとってWindowsを使い続けることはリスキーとなってくる。
ワープロや表計算などのビジネスアプリケーションも無料で使える選択肢が出てきた。
それどころか、OSさえ無料となっている。
Microsoftのほんとうの敵とは?
どれもこれも、Windowsを守ることに奔走し、そしてインターネットによって迷走しているごとくである。
企業体質として、自由で無秩序なインターネットを理解できていない、あるいは理解できてもビジネス化できないということに尽きるだろう。
つまり、マイクロソフトの本当の敵は、インターネットと、インターネットが中心の今の時代ということになる。
ハード対ソフト、OS対インターネット
かつてハードのみのIBM、ハードとOSを一体化させたMacintosh、それらに対して、OSのみで勝負したMicrosoftが結果的に勝利したわけだ。
今、ハードは用意したがソフトが不足しているXboxや、ハードとソフトとコンテンツ入手経路のすべてを独占するAppleに対して、ハードを持たずに苦戦している。
最後は、ハードもOSも問題にしない検索(インターネット)の領域で、Googleの躍進やビジネスモデルは驚天動地に違いない。
はたしてMicrosoftは、21世紀の恐竜となりはてるのだろうか?
2005-01-26 01:22 PM | コメント (0) | トラックバック (0) [ 管理人編集 ]


