2005-05-23
Update Dominic - その時Googleの歴史が動いた
Update Dominicと呼ばれた、忌まわしいGoogle更新が、過去にあった。
今回は、このGoogleにとって画期的な歴史上の事件を振り返り、現在のUpdate Bourbonの理解の助けにしようと思う。
Update Dominic
それは「sj」から
日本時間の2003-05-02、Googleのおかしな更新がはじまった。
www-sj.google.com(216.239.35.100)およびその系列(216.239.35.#)がポツンと、SERPsを変化させはじめたのである。
(もう現在では、この悪名高い「sj」データセンターは存在しない)
日本でもアメリカでも、日々、おかしい、あるいは大変なことになっていると騒がれた。
異様な順位変動を示していたからである。
この時までは、GoogleのSERPs(検索結果)つまり順位は、月1回の更新ペースであり、今では考えられないことだが、SEOとしてやったことも1ヶ月間お預けを喰らっていたのである。
もちろん、新規のページさえも運がよければ次の月一更新でインデックスされるのだが、ディープクロールのタイミングを失うと、次の次の月一更新を待つ羽目に陥ったのだ。
基本的には、216.239.46.xのDeepbotが巡回してきてインデックスを行い、逆にDeepbotがアクセスしていないページはインデックスされず、既にインデックスされていた場合は未更新、インデックスされていない場合は未検索となったのである。
データセンターが更新を終えるまで、検索するたびに順位が変わり、これが待ちに待った月一更新そのものであったため、人々はこの「Google Dance」を歓迎し、あるいは呪詛した。
よって、いい意味でも悪い意味でも待望のGoogle Danceが起ころうとする時、このDominicでは異様な順位変動が予想され、まるで異性人の襲来のように騒動となったのである。
さらに、他のデータセンターの更新はなかなか開始せず、焦らすかのように「sj」だけが変化し続けていったのだ。
自分のサイトの順位は、どこに落ち着くのか?
誰もが、そればかりを気に掛けた。
あるいは、Googleのアルゴリズムが大変更されるのか?
SEOに携わるもの、Googleマニアは浮き足立った。
更新の果てに
いろいろ憶測が飛び交う中、05-17から一気に他のデータセンターが更新をはじめ、複数のデータセンターで複数の更新パターンを示し、Googleがどこへ向かうのか見当も付かず、気を揉みながら05-23に収束を迎える。
ところが、落ち着いたのはGoogleの更新であって、SERPsには誰もが疑問を持つことになり、ここから騒ぎが大きくなっていくのである。
まず、PageRankが2世代前に逆行しているではないか!
そして、当時の編集人も見誤ったが、この順位変動を一過性と楽観視してしまったのである。
数多くのサイトで、トップページが検索されないという恐ろしい現象が襲い掛かった。
(先日のPowered by Googleの検索異常と同じようにだ)
結論として、重大なアルゴリズム変更のために、インデックス自体を入れ替えたのだろうと判断している。
(専門的な立場の人は、データベースの情報追加は暫時膨らませることができるが、情報削除の場合は丸ごと入れ替えることを選択するという)
だから、インデックスが逆戻りすることは、はなはだ恐ろしい事態が予想されるのである。
(現在進行中のBourbonのようにだ)
また、この4月を境にDeepbotの巡回もなくなっている。つまりはインデックス用のディープクロールが役割を終え、Googlebotの正体は見抜けなくなったのである。
Dominic以降
この時は、明らかにアンチスパムという大鉈を振るったようである。
Dominic以降のGoogleは、以下のような大革命をもたらした。
- スパム削除
- 大規模な順位変動
- Google Dance、あるいは月一更新が終焉
- 月数回の順位変化というEverflax
- Deepbotの消滅
- PageRankなどの更新と順位変化が非連動
この時点では、Yahoo!は日米ともにまだGoogleを採用していたし、SEOとは名実ともにGoogle対策そのものでもあった。
しかし、SEO自体はDominicをもって、旧時代と新時代に分かたれるのである。
編集人も「Google Dance」を捨て、2003-07-13に「Google Dance黙示録」を立ち上げることになる。
ただし、未だ"Google Dance"をサイト名から捨てなかったのは、その後のGoogleを予測し得なかったということか…
検索エンジン考古学
後付けであるが、「Google Dance」を筆頭に、「Deepbot」と「ディープクロール」、よって「Freshbot」と「フレッシュクロール」、「PageRank」などが、Google対策用語としては意味のない化石のようなものになる。
つまりは、検索エンジン考古学の対象になっているのだ。
参照
次回は、「Update Florida」の予定。
2005-05-23 11:22 AM | コメント (0) | トラックバック (0) [ 管理人編集 ]



